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第五回目のテーマは「社会的養護と当事者活動」
児童養護施設での生活体験者で、当事者活動をしている渡井さゆりさんとの対話です。
   
・・続き10
箱 崎 : 施設を出た後は、孤立感を感じている人は多いと感じますか?
渡 井: そういう方もいらっしゃると思うんですね。社会に出て寂しい、一人ぼっちみたいに思っている方もいらっしゃると思います。精神面や生活面で苦手な部分があって、経済的な面で難しくなったり、仕事も18歳から始めるのはなかなか難しいじゃないですか。
箱 崎 : そうですね。ここでは、こういうやり方もあるよとか、違う生き方もあるとかを話して、分かち合うのですか?それとも、施設にいた時はこうだったと振り返る話になることもあるのですか?
渡 井: そういうこともあります。2月は施設訪問が多いので、あんまり行事がないんですけれど、ケアを考える会というのをやっていて、そういう時は施設のケアを考えます。それから座談会があるので、そういう時に話がでます。これまでの座談会では、「どうしたら虐待はなくなるだろう」というテーマでしたことがあります。その時は、施設で暮らしていた方や、児童福祉司の方や学生さんもいらっしゃいました。
箱 崎: みんなでテーマに沿って話し合う時間を持つこともあるんですね。
渡 井: そうですね。だから、見える方もそれぞれニーズが違うんので、そういうことをしたい人もいれば、ただ、家みたいな感じで過ごしたい方もいらっしゃいます。
箱 崎: 勉強のサポートを受けたい人もいれば、テーマに沿って話したい人もいるし、ご飯を一緒に食べることを楽しみたい人もいる。
渡 井: はい、そうです。
日向ぼっこの室内 イベントの時はライブを行うこともある

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