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・・続き5 それぞれの歩み こうして、アミティで友情を育み、自分や他者への信頼感を育て、人としての成長を目指し、そしてそれぞれのコミュニティへと帰っていく。 ここでも何度も登場したマイキーはアミティを卒業し、今はフルタイムの仕事をしながら週1回バイブルスタディでアミティを訪れている。 嬉しい変化をみせてくれたアニータは、アミティのデモンストレーターになることを目指していたが、アプレンティス生活に疑問を感じ始め、アミティを卒業し、地域の中間施設に入所することを決心した。 ダニーはアミティを去って、別の施設で働くことを決めた。 ヘザーは、いつかどこかでアディクションカウンセラーになりたいと話した。 ロシオは、いつかアミティを卒業して、仕事をもって、自分の家で子どもたちと暮らすことが夢だと話した。 ジャックは、いつか家族をもった時には、子どもに「さあ、ここに座って、始めるぞ」って家族でグループをするんだと笑った。 こうして、人は変わり続ける。それでもアミティが変わらない理由、それは、 コミュニティが特定の誰かによって創り出されるものではなく、コミュニティの一員になる過程の中で、誰もが学びながらその場を創っているからだ。 だからこそ、アミティはいつでもアミティであり続ける。 真に続いていく共同体には、カリスマ的なたった一人の人間ではなく、一人一人が自分の安全な場として参加することのできる、本質的な理念や構造そしてそれを支える実践が必要だ。 だからこそ、私たちにも治療共同体を創ることができると実感している。 (第6回 了) |
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