※対話は(株)アスク・ヒューマン・ケアさんのご協力のもと、2006年12月13日に、同社のセミナールームにて行いました。通訳者は、鈴木・ナイト・美保子さんです。
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箱 崎 : |
今日は、グリーフワークのワークショップの後でお疲れのところ、時間を作って下さいまして、ありがとうございます。私にとっても気づきの多いワークショップでした。 |
スコット: |
それは良かった。こちらこそ、光栄です。 |
箱 崎 : |
2005年に、子どもへの虐待防止のオレンジリボンキャンペーンを始めました。その時に、仲間たちと何度も話し合い、感情を言葉にすることが、虐待の予防になる、というメッセージを投げかけてきました。そして、今度はそれをインターネット上で行うことになりました。それで助成金を得て、「子ども虐待防止のオレンジリボンネット」を2006年に開設しました。このサイトは、気持ちと情報の分かちあいをテーマにしています。その中で、虐待問題に関わる人たちが、「子ども時代の自分を語る」ということを試みました。日本では、専門家ほど、自分を語りません。 |
スコット: |
そうだね。それはいいことではないよね。 |
箱 崎 : |
はい。それでこのオレンジリボンネットでは、専門家の人たちがまず語って、一般の人たちも語れるようにしたいと思いました。スコットさんにお願いしたいことが2つあります。
1つは、子ども時代のスコットさん自身のことをお話いただきたいです。ネットで公開するので、分かち合っても大丈夫なことでお願いします。 |
スコット: |
隠すことは全くありません。 |
箱 崎 : |
もう一つは、子ども虐待防止について、語ってもらうにあたって、スコットさんならでは
のテーマを挙げて語っていただきたいです。何がいいでしょうか? |
スコット
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私が話すのは、「依存症と子ども虐待」について話すのが一番いいと思いますね。
この2つというのは、圧倒的なケースで見られる。切り離せないものです。 |
箱 崎 : |
日本では、あまりそれが知られていないように思います。 |
スコット
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じゃあそれにしましょう。気づきを与えるという意味でもね。依存症との問題は、社会の中で非常に大きな問題になっている。非常にコストもかかっているし。それを話し出すとなかなか終わらないけれどね(笑)。 |