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この後あきらはピーナッツバター、ふりかけと過食の対象を移していったが、いつの間にかそれも終わったという。 家庭養護促進協会の進める過食への対処法は以下である。 食事は三食作って、里親はそれをおいしそうに食べること。その上で以下のことを注意事項として記している。 過食という表出をまるごと受けとめていくこと。山のように積み上げて「さあ、お食べ」ということ。 「おおそうか。もっと食べたいか。いいよ、いいよ。さあこれもお食べ、あれもお食べ」 こうした対応によって極端な偏食だと3日、長くてほぼ一週間で終わる。ただし過食対象が移行することは「あきら」のケースでも明らかだと思う。 過食という表出を受けとめられなかった場合。 ・ 禁止の言葉を使う。「そんなに食べてはダメ」。 ・ 取り上げる。 ・ 否定的反応。「ええ―? まだ食べるの? お腹痛くなっても知りませんからね。」 ・ 条件をつける―たとえばご飯一膳食べたら味付け海苔五袋というように。 このような対処法ではかえって過食は終わらない。なぜなら過食もまた受けとめられ欲 求の表出の一つであるのだから。 また言葉や行動では阻止しなくても里親の気持ちが食べて欲しくないと思っている間はいつまでも食べ物に執着する。いつまでこんなことをしなければいけないんだという気持ちで苦々しく思いながら放置しているという接し方が続ける場合も結果は同じである。 (次ページへ) |
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