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続き3・・・

 怒りをいつまでもおさめることができない母親と解離という防衛手段で対応する子どもという構図は、いまの母子関係のある部分を象徴していることは間違いないであろう。

 ここまで姿を記してきて、昨年(2006年)秋に聞いた中学の養護教諭をしている知人の話を思い出した。
 保健室登校していた子どもが久しぶりに入った教室で目の前に繰り広げられていた光景である。一人の生徒が教員の執拗な怒声を浴びせられている。ところが周囲の態度はクラスメートの危機にまるで無関心なのである。保健室に逃げ帰ってきた子どもは、そのような教室の空気が怖い、怖いだけでなく悲しいと訴えた。ここにも一人の子どもを執拗に責め、いつまでも怒りの表出をゆるめることができない教員とそれに解離という手段で対応している生徒たちという構図が浮上していると思った。
 養護教諭はこう語った。「鈍感にならなければ子どもたちは教室では生きてゆけないのです」。(第2回:了)

 
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