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第六回目のテーマは「生きていくための術」
教育ジャーナリストの青木 悦さんとの対話。
   
・・続き4(第四回)
箱 崎 : 今伝えたいんだっていうことですよね。今すぐに伝えなきゃって。
青 木: そういうことです。だから、文章もすごく吟味している暇もないし、もともと新聞記者っていうのは、文章を飾っていく職業じゃないし、直されるものを想定して書いていますからすごい雑に書いちゃうんですけど、でも、とにかくこういう事態が起きているっていうことを早く伝えておかないと、というそこだけですね。
箱 崎 : ジャーナリストという枠を超えても、あらゆることをしていくことができると思いますし。 
青 木: したいですね。でも逆にジャーナリストという肩書きが結構邪魔するんですよね、学校とかに行くときに、イヤがる先生がすごく多くて、ジャーナリストというと、一つのイメージを持っちゃうんですね。かといって、どんな肩書きがいいか・・・。
「文筆業」って書いていたら、「文筆業って、何だかわけ分かんないね」とか、それから、物を言っている人とか、新聞記者とか、いろいろ名乗ったんですけれど、もうなんとなく「教育ジャーナリスト」って書いたら、それでいいかって(笑)。今はね、もうどう思われてもいいやっていう感じですね(笑)。
箱 崎: 私は青木さんには、もうちょっと物申す立場にいていただきたいなと思いますね。例えば文部科学省の委員会とか。青木さんに子どもの立場で意見を言っていただきたいです。
青 木: そうですねえ、何か決められる、ある種つくれる、そういう場所に行ってやれたらいいなって思うときは時々あります、現状がすごく悪いときにね。
ここにこれだけの予算がつけられてとかと意見を言えるといいなって。でも、やっぱり一つそこを背負っちゃうと、またそこにのめり込んじゃうだろうから、今のままでいいかなと思ったり(笑)。

だから、自分ではもう、肩書きはもうこれでいいやなんていう感じですね。途中でまたすぱっと変えるかもしれませんけれど、私ははあんまり本を書くこととかそういうことを目的にしてきてないです。
箱 崎: それよりも子どもたちが、どうしたらしんどくないかということが大事と。
青 木: そうです。もうそれだけです。もう、どうやったら子どもが、一人でもいい、一人でもいいから、ちょっと幸せ、楽になれるかっていう、それが一番ですね。それは非常に私の弱点でしてね。
箱 崎: それは弱点なんですか?強みのようにも思えますけれど。
青 木: いやいや、子どもの問題になると、すぐ泣いちゃうんです。

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