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第六回目のテーマは「生きていくための術」
教育ジャーナリストの青木 悦さんとの対話。
   
・・続き5
箱 崎 : もう、2歳の子に対しても、肘もつかずにきちんと食べることを要求するんですね。
青 木: もう虐待だよ、これは。あり得ないって、そんな。
箱 崎: 「遊びながら食べている」と怒るし。その怒り方が、また「しつけ」って言って怒るわけですからね。
青 木: 食べ物を手で触るとか。当たり前じゃないねえ。だから、その辺がほんと、焦り過ぎているっていうよりは、何か、間違った情報だと思うね。子育ての実情を知らない人が、そういう子育てに関する情報を発信するっていうのが結構続いているんじゃないのかなあ。
箱 崎: そうですね。何か、厳しく育てるものっていうのは、やっぱりまだまだありますよね。「甘やかすな」って言う人がまだいますしね。
青 木: そうなの。今だって、私、「子どもを叩かないでください」って言うと、必ず反論
が。出ますよ。「叩かないと子どもは育ちません」って。
箱 崎: じゃ、何て答えられるんですか?
青 木: 「叩く権利はありません」って。叩いていて子どもは育つとかいう以前に、大人が子どもを叩いていいことはないんです。子どもは叩かれる理由はないんです。そこをまず、もうどうこう言う前に頭に入れてください」って。「叩かないでどうやってこれを伝えるかっていうふうに、そこからです、子育ての出発は。もう、叩いて黙らせるなんて、これはもう子どもに対する虐待以外の何ものでもないです」って。
箱 崎: それで、悪いことだっていうことも覚えられないですね。叩かれるからやっちゃいけない、痛いからっていうからやらないと。それはよくないことだっていうことよりも、叩かれる恐怖の方が植えつけられちゃいますよね。
青 木: そうなんです。で、後は他の人を叩いてもいいっていうことにもなっちゃいますしね。
箱 崎: そうですね。それは本当にいじめにつながりますね。
青 木: そうです。
箱 崎: どうもありがとうございました。いろいろ聞きたいことが溢れてきて長時間になってしまい、申し訳ありません。
青 木: どうぞまた来てください。
箱 崎: ありがとうございます。また是非、宜しくお願いします。

(了)
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