箱 崎 : |
4ヶ月の間はどのような生活をしていたのですか? |
中 島 : |
親戚の家を3軒ぐらい転々としていました。寝ているときと起きているときの差はわかるけれど、起きている間は生きているか死んでいるかの感覚がなくなるので、とにかく何か食べていました。胃が下がる感覚を感じては、私はまだ生きているんだと思っていた。それで過食症になって、数週間で10何キロ太りました。
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箱 崎 : |
相手とはその後、会いましたか? |
中 島 : |
はい、4ヶ月後に1回だけ。人が多いところを狙って、そこで会いたいと私が言って会いました。最後に区切りをつけたかったのです。でも私があまりにも体重が増えて太っていて、相手はすごくショックだったみたいで、二度と連絡は来ませんでした。 |
箱 崎 : |
4ヶ月ぶりに会った後は、ストーカー行為はなくなったのですか? |
中 島 : |
はい、それきりなくなりました。
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『レジリエンス』代表、中島幸子さん |
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箱 崎 : |
また突然現われるのでないかと不安な気持ちになりましたか? |
中 島 : |
最初は不安でした。実は経済的な暴力もあって、相手は私にかなりの金額のお金を借りていました。結果的に、そのお金を返さないまま逃げました。 |
箱 崎 : |
相手は中島さんにどう言ってお金を借りるのですか? |
中 島 : |
学生ローンを私の名義でどんどん借りて来いといいます。 |
箱 崎 : |
身体的な暴力や経済的な暴力を受けているときに、誰かに相談しなかったのですか? |
中 島 : |
誰にも相談していません。 |
箱 崎 : |
それはなぜですか? |
中 島 : |
恐ろしすぎて相談できませんでした。そのころ、私はDVについて全く知りませんでした。世の中でこういう経験をしているのは、私一人だけだと思っていましたから、相談するという発想が全くありませんでした。 |