昨年、11月の児童虐待防止推進月間に向けて、全国で初めて、子ども虐待防止のオレンジリボンキャンペーンを実施しました。オレンジリボン活動は、一昨年、栃木県小山市で起きた幼児の兄弟が父親の友人から虐待され、殺害された事件がきっかけとなって動き出し、虐待防止のシンボルとして、全国展開するキャンペーンへと広がりました。
オレンジリボンには、2つの思いを込めました。
一つは、子ども虐待防止のシンボルであることです。
もう一つは、自分の気持ちに気づくことは子ども虐待の防止につながる、というメッセージです。

 オレンジリボンをどのような活動にしていこうかと、私たちが3ケ月かけて話し合う過程で、ある仲間から「子どもを育てている時に、勉強しない子どもに強い怒りを感じた。それは私が子どもの時、友だちと遊びたい時間を削ってまで勉強していたのに、どうしてこの子は我慢できないのか、という怒りだった。僕は勉強が嫌いだと自分を主張する子どもの言葉は、衝撃と共に私自身の子どもの時の気持ちを気づかせてくれた」という話がありました。そのことを、オレンジリボンのチラシの中で紹介したところ、チラシを読んだ人たちから、自分も同じ経験がある、と多くの共感の声をいただきました。

  虐待の防止について考えると私たちにもできることがたくさんあります。そのひとつは、子どもの目線に立ち戻り、心から子どもに共感することだと思います。大人は子どもと向き合う時、子ども時代の自分に出会うことがあります。心の奥深くにある、子ども時代の自分のありのままの気持ちに気づき、その気持ちを大切にすることは、子ども虐待の予防につながります。

 今年、オレンジリボン活動の次のステップとして開設したこの「子ども虐待防止のオレンジリボンネット」では、人と人とのつながりの輪を通して、情報と気持ちを分ち合えるウェブサイトを作っていきたいと思っています。
 子ども時代の自分のありのままの気持ち、そして現在の気持ちに気づき、その気持ちを大切にすることを、一人ひとりの大人が実践する時、虐待は遠ざかっていきます。ネット上で、互いに気持ちを分かち合うこと、受けとめ合うことを行っていきたいと思っています。
 一人でも多くの方に、ご賛同いただけたらと願っています。

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2006年8月
NPO里親子支援のアン基金プロジェクト
オレンジリボンネット管理人 箱崎幸恵
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