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人は誰でも「さびしい」気持ちを抱えています。どんなに人気者のように見えても、いつも誰かといっしょにいるようでいても、「さびしい」気持ちになるときがあります。
「さびしい」気持ちになったら、あなたはどうしますか?メールする?音楽を聴く?泣く・・・?人それぞれに、やり過ごし方があるでしょう。
今、ひとりぼっちでも、どこかで私を認めてくれる人がいる、分かってくれる人がいる、気にかけてくれる人がいる、そう思えたら、人は一人でもやっていけます。「さびしさ」を抱えながら、一人で自分を処することが出来ます。しんとした寂しさを味わうことだってできるかもしれません。
ときどきは、「さびしい」と弱音を吐いて聞いてもらう。それも大事です。さびしくって泣いちゃうときもあるよね。さびしさがふりつもれば、しんどくもなるよね。それをわかってもらえるだけで、私は大丈夫、そう思えてきます。
「さびしい」気持ちをただ紛らわすだけではなく、わかって抱えていく。それを伝え合い、分かち合う。そうやって生きていけたらいいなあと思います。
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「かあさんまだかな」
イ・テジュン作 キム・ドンソン絵
チョン・ミヘ訳
フレーベル館
小さなぼうやがひとり、チンチン電車の停留場にやってきて、かあさんをまっています。何台も電車がやってきますが、かあさんは降りてきません。ぼうやはじっと待っています。原文は、韓国で1938年に書かれた作品。それを現代ハングル語訳にしています。
簡潔な言葉に添えられたイラストは、当時の風景や人々の風俗を抑えたトーンで描いています。様々な人が行き交う中で、3、4歳の幼いぼうやが、ひたすら母さんを待っている姿。ぼうやの「まだかな」とひたすら待つ気持ちが、見るものの胸にひしひしと伝わってきて秀逸です。それをどこかもの悲しいと感じてしまうのは、見ている大人の目線でしょうか。
かあさんはお仕事かな?いつ帰ってくるのかん?様々に想像をめぐらすことの出来る絵本です。
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「だーれもいない だーれもいない」
作・絵 片山 健
福音館書店
こっこさんが目を覚ますと、だーれもいませんでした。ちゃんと表紙をめくった扉には、お母さんとお兄ちゃん、そして犬のジョンもいっしょに買い物に出かけていく様子が描かれています。おひるねしていたこっこさんは、置いてけぼりです。
こっこさんはひとりぼっち。だーれもいない家、だーれもいない庭。一人で淋しさを必死にこらえているこっこさん。と、そこへ「ワンワン」とジョンが帰ってきました。
「ごめんね」とお母さんも駆け寄ってきました。お母さんに抱かれで泣き出すこっこさん。安心したからこそ泣けるんですよね。
さびしかった、つらかった、こわかった。いろんな気持ちを込めて、お母さんにしがみついて泣いているこっこさんの姿に子どもたちは共感するのではないでしょうか。今は品切れで入手できないこの本ですが、図書館などにはあるはずなので、手に取って見ていただければと思います。
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