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「かぞえうたのほん」
岸田衿子作 スズキコージ絵
福音館書店
言葉遊びたっぷりの楽しいかぞえうたが6編入っています。子供たちが身振りをつけて勝手に歌ったりして楽しめるようなものばかりです。言葉遊び、駄洒落も小さい子が一時はまる遊びです。いろいろな意味が分かってくるとそれをあれこれ使い試してみる、という発達段階にあるのでしょう。自分なりのかぞえうたをつくったり、替え歌をつくったりして、いろいろ楽しめます。ある保育園では、身振りつきで踊りながらこの数え歌を楽しむそうですよ。 |
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「ピッツァぼうや」
ウィリアム・スタイグ作 木坂涼訳
セーラー出版
ピートはご機嫌斜めでした。そこでお父さんは、ピートでピッツァをつくることにしました。キッチンテーブルの上に、息子を乗せ、まじめな顔でこね始めます。いいですねえ、こんなお父さん。何事かと見に来たお母さんもいつの間にか参加しています。雨で外にでられない退屈な日には、ピッツァぼうやごっこしましょうか。
スタイグは、このほかにもユーモアたっぷりの絵本をいくつも描いています。「いやだ、いやだのスピンキー」では、すねてしまい家族の誰がなだめても機嫌の直らないスピンキーが、最後に自ら道化となって家族と和解する姿を描いています。笑いの効用を知り尽くしている作家といえるでしょう。 |
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「だじゃれどうぶつえん」
文・中川ひろたか 絵・高畠純
絵本館
ペンキを塗っているペンギンのイラストに「ペンギン ぬりたて」のキャプション。カレーを食べてあふあふしているライオンのイラストに「かライオーン」。もう単に笑うしかないような駄洒落のオンパレード。くすっと笑っても、ハハハと力なく笑っても、プッと吹きだしても、なんとなく脱力してしまいます。疲れ切った人にどうぞ。「だじゃれしょくぶつえん」「〜すいぞくかん」「〜レストラン」とシリーズがでています。
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