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不安なときってどういうときでしょうか。新しいことを始めるとき、この先どうなるかわからないとき。怖いことが起こりそうなとき、でしょうか。
先の見通しを持たない幼い子どもたちは心配事とは無縁のようです。それでも、黙っておいて行かれたあかちゃんは、常に親を捜し回るようになります。なにもわからないようでも、きちっと「いつ帰ってくるよ」と言われる方がずっと落ち着くのが早いようです。
しかし、全てのことが見通せる人などいません。どうなるかわからなくても、新しいことに挑戦しなくてはいけない場面は多々あります。不安や恐怖があるからこそ、備えをして対処できるのではないでしょうか。
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「びくびくビリー」
アンソニー・ブラウン さく
灰島かり やく
評論社
ビリーはいつもびくびくしてた。いろんな事が心配で夜も眠れない。おばあちゃんに話してみたら、「心配ひきうけ人形」をくれました。グアテマラに伝わるこの人形は、子どもたちの心配を引き受けてくれます。しんぱい屋さんにはこういう対処の仕方があると、教えてくれるのはとてもいいですね
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「おやすみなさい フランシス」
ラッセル・ホーバン ぶん
ガース・ウィリアムズ え
まつおかきょうこ やく
福音館書店
寝る時間なのに、一人でベッドに入ったフランシスは、なかなか寝つかれません。そのうち、部屋の隅にトラがいるような気がしてきました。次々に怖いものを見つけては両親の所にかけていくフランシス。両親は、ちゃんとフランシスの話を聞き、それについての対処法を教えてくれます。この両親の態度はなかなかのもの。子どもの世界につきあいつつ、きちっと線をひいています。
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