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食べるって大事ですよね。「衣食足りて礼を知る」、ではないですが、基本的な欲求が満たされて初めて、人は周りを見る余裕が出来るものです。
でも、栄養的に正しいからといって、量が足りているからといって、おいしいと思えるかとは別問題。とくに幼い子どもは、味よりも雰囲気の方が重要かもしれません。たった一人で食べるより、あるいは食べるかどうかをじっと見られているよりも、おいしそうに食べている人たちの中で食べる方がずっとおいしく感じるのではないでしょうか。
おいしいと思った瞬間があるからこそ、絵本の中のおいしいお話も、おいしく読めるのですよね。
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「くだもの」
平山和子 著
福音館書店
すいか、りんご、柿、などの果物がまるごと描かれています。次のページには皮をむいてお皿に盛られ、「さあどうぞ」。とってもおいしそう。
さあどうぞ、と子どもに渡すまねをすると、ちゃんと食べてくれます。まだ言葉のでない赤ちゃんにもさあどうぞと差し出すと、よだれが出てきたので、ちゃんとわかっているって嬉しくなりました。おいしいね、っていっしょに楽しんで下さい。
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「わたしのおべんとう」
「ぼくのおべんとう」
スギヤマカナヨ 著
アリス館
2冊セットでみてください。表紙はチェックの包みのお弁当箱。
開くと、「わたしのおべんとう」はサンドイッチにミートボールといちご。「ぼく」は唐揚げと卵焼きに海苔ごはん。 上から見たお弁当箱だけが描かれていきます。お弁当が食べられて行く様子を、ぼくや私のコメントだけで描いているだけなのですが、満腹感が味わえます。途中で二人はおかずを交換したり、おかあさんの工夫に驚いたりと、お弁当を食べるのが楽しくなる絵本です。
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