今年も、児童虐待防止推進月間の11月に、新宿駅前でオレンジリボン(マスク付き)を配布しました!11月3日、文化の日、お天気に恵まれて、人が多いなか、初めて参加したメンバーや、オレンジリボンを渡すのが職人技のようにうまいメンバーらと力をあわせて、道行く人たちの手にオレンジリボンを手渡しました。当日までに、オレンジリボン配布の準備をしてくれたメンバーたちにも感謝です。 観光旅行らしきアメリカ人の方に「これはなにか?」と英語で尋ねられ、児童虐待防止のシンボルと伝えると、「あと3つほしい」と言ってくれて嬉しかったです。オレンジ色に決めてくれたのは、里子たちだと言えばよかったと後でちょっと後悔しました(英語で説明するのはちょっと難しかったかも) 2004年に栃木県小山市で幼い兄弟が父親の知人に殺害された悲しい事件が起きた後、小山市在住でボランティアグループ「カンガルーOYAMA」を作られた里親さんから提案があり、2005年に日本で初めて児童虐待防止のオレンジリボン運動を全国展開したのは「NPO法人里親子支援のアン基金プロジェクト」です。児童虐待防止運動をするため、全国的な里子の会のさくらネットワークの里子たちに、リボンの色を決めてほしいとお願いすると、「明るい未来を感じる色だから」と、オレンジ色に決めてくれました。その後、厚生労働省にポスターとチラシを持参し、厚生労働省の記者クラブでメンバーの里親さんたちと記者会見し、多くのメディアが紹介してくれました。とても大変な作業をメンバーが担いました。その後、「NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク」がオレンジリボン運動の事務局を引き継いで下さいました。 あれから、12年が経ちました。アン基金プロジェクトは、最も長くオレンジリボン運動を続けているNPO法人だと思います。メンバーそれぞれがいろいろな思いを持って続けてきました。 11月になると、全国のあちらこちらで、オレンジリボンが配られるようになったことは嬉しい限りです。オレンジリボン運動が初めて全国展開した経緯について、あまり詳しく知られていないのは残念なので、少し長くなりましたが、改めてお伝えさせていただきました。
オレンジリボンネット管理人 箱崎幸恵