この興味をどうしても追求していきたい。できるならば自分の職業に結びつけたいと思い、この興味と結びつけられる学問はないかと思い探したところ、ドラマセラピーという分野があることを知りました。そしてドラマセラピーを学ぶべく渡米し行き着いたのはレズリー大学の表現アートセラピープログラムでした。
このプログラムの特徴として、学生は自ら体験し学んだことを実践していくことが要求されました。従って学生は必然的にクラスのワークを通して自己洞察が深まり、気づきも増え、自己の問題も改善され、時には癒されていくことが起こるのです。それは自分とは何かという自我の追求から、自己の経験、長所や短所を含め全ての自分を受け止める作業でもありました。また、自分がアートを創り、仲間達と表現しシェアすることによって自分の問題も整理され心のわだかまりも徐々に癒されていくことが実感できました。
さらに、実際にクライアントとセッションを持ち、クライアントがアートを創作し表現する様子見ている時にも共感が起こり、自分の問題さえも癒されていくカタルシス効果を経験しました。それは表現アートセラピーがもつ独特の癒しのエネルギー交換のようなもので、クライアントが癒されていく過程でセラピストもその場の共有者として癒しのエネルギーに共鳴してくことなのだと思います。 |