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・・・続き3 |
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欧米では表現アートセラピーを教育する研究所、大学や大学院のプログラムが数多く存在しています。また、西欧諸国ばかりではなく、南米やアジアでも専門課程を持つ大学や大学院が増えています。欧米では大学院で表現アートセラピーと心理学や臨床の専門教育と実践的な訓練を受け、卒業後、表現アートセラピストとして活動をすることが表現アートセラピストになる一般的な方法となっています。
残念ながら日本では大学院での研究機関や教育機関はまだ存在していませんが、表現アートセラピー研究所などでパーソンセンタード表現アートセラピーのトレーニングコースなどが設けられ、専門的な教育を受けることも可能になってきています。
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日本では小野京子さんが、アメリカにおける表現アートセラピーのもう一人の開拓者であるナタリー・ロジャースさんの翻訳を出版されました。また、ご自身でも表現アートセラピーのワークショップや表現アートセラピストのトレーニングコースを設けられ、日本での表現アートセラピーの普及と育成に努めていらっしゃいます。
その他にも私のように欧米で表現アートセラピーの学位をとり、日本で実践を続けているセラピストやそれぞれの日本で学ばれた臨床の専門分野に表現アートセラピーを取り入れて実践している方々も増えてきています。
昨年には日本で最初のクリエイティブアーツセラピー国際会議が開かれ、海外からも多くの講師が招かれワークショップや講義などが行われました。日本全国から多くの方が参加され、少しずつではありますが、表現アートセラピーは日本でも認知を広めつつあるのです。
(第一回 了) |
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